コロナエコキュートの給湯ミキシング弁を修理する

概要

10か月くらい前にエラーE27が出て応急処置したまま、特に問題なく毎日使えていたコロナのエコキュートCHP-H3714Aが、ここ数週間エラーE12(給湯温度高温の故障)が発生するようになった。リセットすれば使えるようになるが、逆の現象(高温ではなく低温)が発生するとお湯が出なくなってとても困る。

エラーE24やE25などミキシング弁の故障を知らせるエラーは出ていないが、給湯温度が高すぎたり低すぎたりするのは、お湯と水の量を調整するミキシング弁の故障が原因らしい。交換部品がすぐには入手できなさそうなので、ミキシング弁を分解して修理した。
追記)2か月後に別の原因でE24エラーになってしまったので再修理。
※自分で修理することをお勧めしているわけではごさいません。
中の弁が錆びている
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手順

1.対処方法を調べる

エラーE12(給湯温度高温の故障)というエラーが発生しても、リモコンのフタを開けて両端ボタン長押しでリセットすれば解消したので、エラーが発生する原因を調べようとしなかったが、その逆(エラーは出ないが水しか出ない)が起きてしまい、フロで冷たいシャワーをひたすら出し続ける悲しい事態になったので調べた。

タンクのお湯が少なくなったときに発生しやすい
今回はシャワーだけでなく、台所や洗面所もお湯が出なくなったので、エコキュートからお湯が送られていないらしい。タンクからの高温のお湯と水を適切に混合して指定温度(60℃など)にする部品(ミキシング弁)が良くないみたいなので、貯湯タンクユニットを開けて調べた。

給湯のミキシング弁は左上の方に付いていた
今回もネットの恩恵はありがたく、ミキシング弁の交換修理でだいたい2万円前後かかることがわかった。部品だけサービスセンターから調達し、ご自分で修理された方もいれば、部品だけでは売ってもらえなかった方もおられるようで、Amazonやヨドバシカメラで今日注文して明日届くような部品ではないらしい。

給湯・ふろ・中温水の3つのミキシング弁は同じ部品
それから、この部品を外す際には、取水栓を閉じてからお湯を抜いたりしないといけないらしいので、前日から休止モードにしてお湯を沸かすのを止めた。

追記)後からわかったが、上の方に取り付けてある給湯、中温水のミキシング弁脱着の範囲であれば、休止モードにしなくても少しの排水だけで大丈夫だった。

2.ミキシング弁を取り外す

ブレーカーを切って運転を止めて、コロナのサイトに有った説明書を見ながら準備を進めた。まずは、エコキュートの下で発見した取水栓を閉じる。

説明書とは異なる場所に取水栓が有った
貯湯ユニットの逃し弁のレバーを上げると、少しだけお湯が流れていった。これでミキシング弁のH側のお湯が止まった。

レバーを上に上げるだけ
取水栓は閉じているが、ミキシング弁のC側を外そうとするとタンクのお湯(下の方は冷水)の重さで水が溢れてきた。右下のフタの中に隠れていた排水栓を開けて、少しだけ排水するとC側も止まった。

フタを開けて排水栓を開ける
ミキシング弁の管に繋がっている配管は、金具でパチッと止めてあるだけだったので、3つの金具を外しグネグネと動かすだけで外せた。サーミスターを抜くと良くないことが起きそうな気がしたので、コネクターだけ抜いてサーミスターは付けたままにした。

この弁だけ水漏れしたような跡がついていた

3.ミキシング弁を分解掃除する

交換部品が簡単には入手できなさそうなので、壊さないように気を付けながら分解掃除した。15年かけて少しずつ堆積した水垢などは適宜ふき取っていく。

弁の方から水が漏れてそう
弁を動かすモーターが入っている部品を分解すると水が入った形跡があり、モーターの外側や端子部分が錆びていた。テスターで通電が確認できたので、クレ556で少し拭いてそっと元に戻した。

できれば交換したい
弁は錆の影響か固くて手で回せなかった。いくらローギアードなモーターでも、この弁を自在に回すのは難しい感じ。クレ556を吹き付けてグリグリ馴染ませながら錆をふき取り、指で弁が回せるくらいにした。

指で回せるようになった
給湯管に繋がる部品をネジ止めすると、またもや弁が固くて回せなくなった。内側にカルシウムでも付着しているのかと思い、接合部分を少し削ったがあまり効果なし。ビスを少し緩めで締めると指で回せる程度に維持できた。

ギュッと締めると弁が回らなくなる
ミキシング弁のモーターの部分に角度を示す刻印が有ったので、モーター部分を取り付ける際に角度を意識しないといけなかったのではないかと心配だったが、結果としてなんとなく元通りに組み上げた程度で大丈夫だった。

4.ミキシング弁を元に戻して試運転


15年稼働している割には、ミキシング弁に繋がっている管のパッキンは状態が良く、ピッタリ元通りにはまってくれた。

奥のC側から装着
3か所とも管を装着し、サーミスターから出ているコネクターを繋ぐ。後は逆の手順で、逃し弁を下に倒して塞ぎ、取水栓を開けて、ブレーカーをONにする。リモコンで休止解除して強制沸増で夜のフロに備える。

なぜかエコキュートは連休中日に故障する
給水管に空気が入っているので、お湯を出してすぐは「バシュッ!ババッ!バシュバシュッ!」と激しい音がするので、しばらく空気を抜いたほうがいいみたい。エラーは出ておらず、元通りお湯が出てくるようになったので、しばらく様子見。

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