昔のVAIOのCPUを交換して3倍速くする

概要

昔のSONY VAIO type Nで、廉価版のVGN-N51HBがとても遅い。今に始まったわけでもなく、仕事させるとCPU使用率がほぼ100%なので「頭があまりよくないのが原因」とあきらめていたが、頭をよくするCPUがとても安く売っていたので交換した。
VGN-N51Bも同様にCPUはCeleron M 430だけど、これをCore 2 Duoに変えるだけで体感速度が大幅に改善し、下の動画のように「カクカク」しか再生できなかったものが「スム~ズ」に再生できるようになるなど、「もっと早くやれば良かった」と後悔するくらい効果があった。

※DIYでCPUを交換することをお勧めしているわけではございません。
SSDの効果もあり、さくさく起動する昔のVAIO
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手順

1.部品の入手

先人の知恵にあやかりつつ、ネットで調べてみると、VAIOのVGN-N51HBに付いているCPU「Celeron M 430」を「Core 2 Duo」に付け替えると数倍速くなるらしい。
その中でも「Core 2 Duo T7200」から「Core 2 Duo T7600」まで選択肢があり、最近よく利用するAliExpressで価格を見ると、前者が送料込みで200円弱、後者が2000円弱。「200円弱で3倍速、2000円弱で3.5倍速」と比較した結果、前者を選択した。

また、CPU交換時は熱伝導グリースが必要になるが、手元にある20年前のグリースは変質していたので、ちょっとしか使わないけど新しいのを入手。

今回、CPUと熱伝導グリースはAliExpressで調達。海外との取引でのクレジットカード利用は漠然とした不安があるが、Vプリカを活用しているので安心。
いつも通り出荷は早かったが、CPUが手元に届くまで3週間ほど待った。
送料込み200円弱とはありがたい
送料込み100円弱とはありがたい

2.本体の分解

ネットに、CPUの付け替えでどのくらい効果があるのか情報があるので、付け替え前のベンチマーク結果を残さなくても特に困らないが、念のため残してから分解開始。
なにかを外すとそこに隠れたネジがある、みたいな構成

VGN-N51HBの分解方法はネットにいくつか出ているが、ハードディスクをSSDに交換した時にも苦労したキーボードの取り外しは、今回も同じように苦労した。
何か要領があるはずだが要領を得ず、右下のツメがなかなか取れず苦労する

キーボードが外れたらキーボード、タッチパッド、フェリカポートのケーブルを外す。
キーボードのコネクタは、黒い押さえをちょっとずつ右にずらして外す
タッチパッドとフェリカポートのコネクタは、黒い押さえを90度起こして外す。
無理に引っ張ってはいけない。

ここまでできたら上面カバーを外す。上下カバーはツメで引っかけられているので、手前側から少しずつ外していく。
手前からすこしずつ、お伺いをたてるようにこじ開ける
あけるとこんな感じ
随分前に装着したSSD、劇的に効果がある

CPUが遅いのに、なんとかこれまで耐えることができたのは、このSSDのお陰。ディスクアクセスにストレスはないが、その分CPUは休む暇がないわけで、よけいに「頭がよくない」と見えてしまった模様。ビット単価で判断すると、今は250GBが主流らしい。


3.CPUの付け替え

基板の裏側にCPUがあるので、最低限のコネクタを外して基板を裏返す。
4本のネジでCPUと放熱器が固定されている

放熱器を外して、放熱板に固着した古い熱伝導グリースをきれいに除去する。
マニキュアを落とす除光液を付けた綿棒でこすると効果的

Celeron M430を外し、Core 2 Duo T7200を装着する。が、うまくハマらない。
ピンがソケットにはまらず焦る

よく見るとCPUの足が曲がっている。きちんと梱包されていたが、何らかの圧力がかかっていた模様。
端の方のピンが少し内側に曲がっている

ピンをまっすぐにして装着したら、うまくハマった。送料込み200円未満なので、文句を言う気にはなれない。
熱伝導グリースは少量つけて伸ばす

4.組み立てて効果を実測

放熱器を元通りに装着したら、基板を元に戻す。WiFiのスイッチやLEDなど、外側の部品と接する部分を合わせながら、きっちりはめる。
丁寧にはめないと、どこか壊してしまいそう

何も問題なければ、何事も無かったかのようにOSが起動する。SSDの恩恵もあり、「えっ、もう起動したの?」っていうくらい、OSの起動も早くなった。
Windowsが起動し一安心

ベンチマーク結果のメータだけ見ると「徐行運転」が「少し早い徐行運転」になったくらいにしか見えないが、CPUの性能は3倍以上、他を合わせても2倍以上の性能となり、冒頭の動画再生でもわかるように、数字以上の効果を実感できた。
左がCeleron M430、右がCore2Duo T7200

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