U13で脱水ができないNA-VR5500(洗濯乾燥機)を直す

概要

パナソニックのななめドラム洗濯乾燥機NA-VR5500が、脱水中にU13(洗濯物が偏ってドラムが回せない)で止まるようになった。洗濯物を手で絞ってドラムに均等に置いても止まる。

メカケースユニットというモーター、ベアリング部品がダメそうなので自分で交換した。まるで新品のようによみがえったので、あと数年は使えそう。
※DIYで修理することをお勧めしているわけではごさいません。
家電はやっぱり10年はもってほしい
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手順

1.メカケースUの入手

近づくのもちゅうちょするくらいに「ゴーッ」と轟音を発しながら脱水するようになった、パナソニックのななめドラム洗濯乾燥機NA-VR5500。U13エラーで止まるので洗濯物を手で絞ってドラムを回しやすくするなどしてごまかしていたが、もう限界らしい。

一度「ゴーッ」という状態を何とかしようと開けて調べたが、部品(メカケースU)を交換しないと無理そうだったので、急きょ調達。

13Kgの重い部品。子供が興味津々でさっそく開封
家電量販店だと部品の調達で数週間待たされそうなので、ネットで調べると部品を通販で扱っているトオヤマ家電さんが見つかった。おかげで平日木曜に注文して、週末に直せた。

クルマで行ける距離だったので、直接店舗で部品を受け取った。数回のメールでの連絡も含め、終始ていねいな対応をしていただき、ホントに助かりました。

品番:AXW20A-7EP0 緊急扱いで手配してくれていた
メカケースU (AXW20A-7EP0)は、代表型番がNA-VR3500と書かれていたので、複数のNA-VRシリーズで共通みたい。お値段は7千数百円と、部品の位置づけ、重量感(捨てるのは大変だったけど)から、ものすごくお買い得感がある。

追記)同じAXW20Aでも微妙に型番が違うものがあり、対応する機種が異なるらしい。
AXW20A-7EP0
 →NA-VR3500L/R, NA-VR3600L/R, NA-VR5500L/R, NA-VR5600L/R用
AXW20A-7CN0
 →NA-VR1200L/R, NA-VR2200L/R, NA-VR2500L用
AXW20A-7ES0
 →NA-V1600L/R, NA-VR2600L用
AXW20A-7PJ0
 →NA-VX3001L/R, NA-VX7000L用

先のトオヤマ家電さんでは、NA-VX7200L/RやNA-V1700L/R用のものも有ったし、問い合わせると他の機種でもすぐに適合部品を調べてくれるので安心。

2.NA-VR5500の分解

一応、1枚の説明書が同梱されていたが、バラして、悪い部品を外して、新しい部品を取り付けましょう、みたいな内容で、どうやってバラせば良いのかわからない。なので、外せそうな部品から外していった。

見えているネジから外していく
部品(メカケースU)を交換して組み立て終わると、小さなネジが数本余った。
よくある(ホントはあってはいけない)話だが、部品の数が多いと、どこに付ければ良いのかわからない部品が出てくるので、特に小さなネジなどは大きな部品にマスキングテープなどで貼っておくと後で困らない。(と今回も後から思った)

部品はずすと見えるネジもある
後から組み立てることを考えて、デジカメで記録を残すのも役立つらしいので、適宜残していった。でも、後から写真だけ見てもよくわからなかった。(動画で残すべきか?)

ツメで引っかけてある部品を外すのは、カンが重要?
ツメで引っかけられている部分もいくつかあり、気合で外してツメを折ってしまいそうな箇所もあった。面倒だが、少しずつお伺いをたてながら(外せるネジを外したら、少し隙間を開けて様子を見る)、外していく必要がある。

外した後に正しい外し方がわかることもある
コード、パイプ、必要に応じ外していく
洗いたくなる箇所がたくさん出てきたので、組み立てる前にすべて洗った

3.ドラムの取り外し

どうもこれがうまくいけば、修理は終わったも同然らしい。メカケースUとドラムが激しく癒着しており、カンカン叩いただけでは全然外れない。

これを外さないと先に進めない
6本のボルトはとても固く、インパクトドライバとレンチを併用して外した。後ほどジャッキでメカケースUを奥に押す力をかけるために、2本だけ数ミリ浮かせた状態で残した。ここまででも十分大変なのに、ここからがもっと大変。

固くて簡単に回せない
プロの方は専用の治具を使われるそうだが、ないのでクルマのジャッキを活用してドラムを外した。メカケースUの回転部分(残した2本のボルト)とドラム本体を引きはなす向きに力がかかるようジャッキをかけ、ハンドルをきりきり回していくと「ポン!」という音がして外れた。

ドラムの内径に合わせて切ったあて木にジャッキをかけた
ドラムを外すと汚れた部分が見えてくる。風呂場からシャワーを引き出して水洗いを始めたが、電源が入っていないと排水ができないことに後から気づき、全て雑巾でふき取った。

この段階でキレイにするには、拭き取るしかなかった

4.メカケースUの交換

これで問題の部品を交換できる。ボルトは大きいが、割と簡単に回すことができた。
重たい部品なので最後のほうは慎重に。最後の1本を外したあと片手で支えきれず、よけたつもりが足に当たり30分ほどやる気をなくしてしまった。

モーターを手で回すとゴロゴロ音がする
新しい部品(モーター部分)を取り付けて手で回すと、スーッと回る。期待できます。

パッと見なにも変わらないが、回すと実感。

5.バラした部品を組み立てる~修理完了

問題があった部品の交換は終わったので、バラした手順とは逆に、部品を組み立てていく。組み立てる前に、ドラムや洗濯槽は洗った。

めったに開けない部分は屋外で洗った
逆の手順と言えど簡単ではなく「これってどこに付いていたんだっけ?」が何度か出てきた。後から見ないだろうと思っていても、記録(動画)を残しておくのは有効みたい。

外したものは忘れずに付けていく。
一通り組みあがったら通電して試運転。ドラムが回るところを見ていると、新品で設置したときに音もなくドラムが回るのに感動した記憶がよみがえった。

洗濯物のかたよりをなくすために、ドラムがカッコンカッコン反転している動作を見ていると、いつの間にかこの動作をしなくなって(できなくなって)いたことに、いまごろになって気付いた。これでU13で止まることなく脱水できる。激しい「ゴーッ」という音がしなくなったのもありがたい。

これであと数年はもちそう
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