【参考】はんだごてのコテ先の互換性など

概要

電子工作をするとき、30年以上前に購入したgootのはんだごてをずっと使ってきたが、子供に破壊されてしまったので、ネットでお手頃価格で売られていたBenegesのはんだごてを購入した。

付属の交換コテ先が「スポッ」と抜けてしまう不具合が有ったのを機に、他社のコテ先を装着したところイイ感じに使えたので、参考までに記載。

いまのところ、この組み合わせがお気に入り
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詳細

1.gootのはんだごてが破壊される

長く使えるよう、30数年前に奮発してgootの15Wセラミックヒータはんだごてを購入した。
「一生もの」と思えるくらい全く不具合なく使っていたが、ある日、電源を入れても全く熱くならなくなった。分解すると、セラミックヒータが折れていたので、子供を問い詰めると「やらかしてしまった」そうだ。

ヒートパイプの固定ネジを強く締めたら折れたとのこと
交換ヒーターを入手すれば修理できると思い、ネットで探してみたが、同タイプの15Wのはんだごては既に生産されていないようで、交換部品は見つからなかった。

2.Benegesのはんだごてを購入

はんだごてが無いと困るので、新品をネットで購入。gootのはんだごてにしたかったが、Amazonを見ると、温調、交換コテ先付きの中国製はんだごてが半値以下で売られていた。最近は中国製でも高品質の製品が多いので、ユーザレビューが良いBenegesのはんだごてを購入した。

昔の「昆虫採集セット」のノリでいろいろ道具がそろっているセット物もある。必要なモノは揃うし、見ていてワクワクしてしまう。

すぐに届いたので早速活用。調子が悪いインターホンが問題なく直せた。
続けて、狭いフラットケーブルの断線部分を結線するために、先が尖ったコテ先に交換したが、「スポッ」とコテ先が抜けてしまう。

最初から付いていたコテ先以外は、全部すっぽ抜けてしまう
メーカーに「コテ先が細くて抜けてしまう」旨、何度か写真付きメールをやり取りしたところ、数日後に新しいはんだごて送られてきた。

コテ先が細い(6mm弱しかない)のが問題なのではなく、ヒートパイプの出口の口径が大きすぎる(曲げが足りず6mm弱ある)のが問題だったらしい。

出口径は約5.5mm、すっぽ抜ける方は6mm弱。

3.他社のコテ先を付ける

後日新しいはんだごてが送られてくることになったが、早急に先が尖ったコテ先が使いたかったので、すぐに入手できそうな他社製の代替品も探してみた。

白光の900Mシリーズのコテ先が使えるらしいが、試しにgootのPX-60RTシリーズのコテ先を購入した。

直径約3.5mmヒーターに、隙間なくピッタリ装着できた。ヒートパイプ収納部分は26mm、外径6mm強。

まるであつらえたように装着できた
無事、フラットケーブルの断線を修復できたが、先が細いので蓄熱量が少なく、スルーホール基板では少し使いづらい。その問題が解決できそうなコテ先が有ったので、試しに白光のT18シリーズを購入。ヒートパイプ収納部分は25mmと少し小さく、外径6.5mmとやや太い。

ヒートパイプの内径は約7mmなので外径6.5mmでも問題なく、収納部分が1mm小さいが数ミリ締め付けの余裕が有ったので、問題なく装着できた。ヒーターとの密着度(隙間の小ささ)は、gootのPX-60RTシリーズの方が高かったが、T18シリーズでも製品に付いていたコテ先よりも高く、どちらも精度が高いと感じた。

ネジを深く締めると、ピッタリ装着できた
参考にしたAmazonのレビューのとおり、太いコテ先は蓄熱量が多いようで、スルーホール基板でもコテ先が冷えて使いにくくなることがなかった。
しかも、先の尖り具合はこちらの方が上で、極狭のはんだづけにも向いていた。

左がPX-60RT-SB、右がT18-S4
Benegesのはんだごては、白光の900Mシリーズ以外に、gootのPX-60RTシリーズ、白光のT18シリーズのコテ先が使えることがわかった。

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