W204のフロントブレーキのディスクとパッドを交換する

概要

W204(ベンツのCクラス)のブレーキはよく効くが減りが早い。メルセデス・ベンツ正規ディーラに頂いた見積もりを見た結果、自分で部品を入手して交換することにした。
ブレーキディスクは約半額、ブレーキパッドは三分の一程度の金額だったので、自分で交換すると工具や補助材を購入しても半額かからない。
(購入した部品と工具についてはこちらを参照)

リアブレーキのディスクとパッドの交換は終わったので、引き続きフロントブレーキのディスクとパッドの交換を行った。
※DIYで交換することをお勧めしているわけではごさいません。

暗くなるし寒いし辛かったが完了
スポンサーリンク

手順

1.ブレーキキャリパーを分解する

交換の手順は以下の動画を参考にしたが、リアの交換が終わったころにはフロントの交換手順を忘れていたので、リアの交換が終わった後もう一度おさらいすべきだった。
How to replace front brake discs and brake pads MERCEDES-BENZ C W204 TUTORIAL | AUTODOC

フロントタイヤは左右とも持ち上げて、ハンドルを動かして作業しやすくすべきだったが、時間もなく面倒だったので、片側ずつ持ち上げて進めてしまったのも良くなかった。

結果、17mmのスパナで回すべきところをすっかり忘れていて、13mmのソケットレンチだけで力任せに外そうとしてソケットアダプターを破壊してしまった。
準備不足で慌てて進めるとこうなる、の典型。

絶望的な気持ちになる
ホームセンターに歩いて工具を買いに行くのも辛いので、一旦落ち着いて観察。ブレーキキャリパーを付けている18mmのボルトを外すと全体が外れそうなのでボルトを外し、ディスクとパッドの隙間をマイナスドライバで広げてみた。

少しずつ隙間が広がる
しばらくこじっているとグラグラしはじめたので、少しずつずらしていくとブレーキキャリパー全体が外せた。最初からこうすればよかった。

フロントのパッドはかなり減っていた
すり減ったブレーキパッドは簡単に剥がすことができた。フロントのブレーキパッドの交換目安はパッド残量5mmだけど、軽く超えている。

リアもそうだが外側のパッドの減りが大きかった

2.新しいブレーキディスクとパッドを付ける

ブレーキキャリパーを分解しなくても古いブレーキパッドを外すことができ、新しいブレーキパッドに交換できることが判ったので、ビニールひもでキャリパーを吊るして、ブレーキディスクの交換を進めた。

ブレーキディスクの交換は慣れた
ブレーキシリンダーを押し戻さないといけないが、リアと違ってフロントのシリンダーは口径が大きく随分様子が異なる。クイックバークランプのオレンジ色のカバーを外すと、なんとか背後から挟むことができたので、時間はかかったが少しずつ押し戻した。

シリンダが大きい分なかなか捗らない
工具が壊れ、時間も無かったので、ブレーキキャリパーの分解掃除等せず、ブレーキグリースを塗った新しいパッドを装着し、元通りに組み上げた。

割と簡単に新しいブレーキパッドがはまった
ちなみに、パッドセンサーが付いているのは、右フロントの片側パッドだけだった。おまけで付いていた新しいパッドセンサーに交換した。

パッドセンサーはパッドに開けられた穴に差し込む
これも動画では出てこないが、交換が終わった後はブレーキのペダルがグッと硬くなるまでポンピング(何回も踏む)しておかないとブレーキが効かないので、忘れずにやっておく。

フロントのブレーキシリンダは大きいので、押し戻す前にブレーキフルードを半分くらいまで抜いていたが、ポンピングした後でちょうどMAXのラインくらいだった。

いい感じの量になった

3.当たりを付ける

交換して直後は、ブレーキペダルを強く踏まないと止まらない。絶望するくらいブレーキが効かなくなり焦ってしまったが、街中を10キロ程走行すると良く効くようになってきた。

高速走行などであれば違いが出るのかもしれないが、数十キロ走行すると当たりが付いて制動力が元通り強くなり、正直なところ交換前の鉄粉入り純正ブレーキパッドと、交換後のAPブレーキパッドの違いがわからないくらい問題なく効く。

いつまでホイールがキレイなままか楽しみ
⇒関連)W204のブレーキの部品と工具を調達する
⇒関連)W204のリアブレーキのディスクとパッドを交換する
⇒関連)W204のホイールが真っ黒にならなくなった

リンク)W204の整備まとめ

スポンサーリンク