手順
1.情報収集
ネットの恩恵はありがたく、ヒートポンプユニットの型番やエラーコードを頼りに、だいたい何が起きているのかわかり、修理費用の情報も3万円台から15万円くらいなど幅があるが、基板交換で5~6万円程度かかることがわかった。
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夜だったので懐中電灯を頼りに型番を調べる |
買い替えが妥当な年式のエコキュートなので高額の修理代は避けたいが、明日フロに入れなくなるのは大変困る。コロナのサイトにCHP-H3714Aの据付工事説明書が有り、たまたま休日だったので、サービスセンターに電話する前に一度フタを開いて覗いてみることにする。
2.貯湯ユニットを調べる
5つのネジを外すとフタが開く。右上に基板があり、そこからヒートポンプユニットに繋がる線が出ている。電源兼信号線のようで、この線の接触不良などでも通信異常になることが考えられる。
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特に目立った損傷は見当たらない |
ヒートポンプユニットに繋がる線の電圧を測ったところ、一応電源は供給されている模様。
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この3本の線だけで繋がっている |
3.ヒートポンプユニットを調べる
天板は4つのネジを外すと開けることができた。基板が入ってそうな部分があったので、金属のフタを少しずつ隙間を広げながら外す。
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水滴があちこちに点在 |
雨が降っている中での作業だったが、明らかにフタを開ける前から基板に水滴が付いていた。更に調べてみると基板の下の方は水浸しの状態だった。
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水が滴り落ちる |
雨が降っていたので、老朽化に伴い隙間から雨水が侵入して漏電したか?と思ったが、何故か下の方が被害がひどい。何れにしても基板を外して水分を除去しないと始まらないので、基板に繋がる線を外し摘出する。
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繋がっている線を抜けば基板が外せる |
4.基板が濡れた原因がわかる
基板を外してコンプレッサー部分を見ると湯気が出ていた。保温材(防音材?)をめくると配管から勢いよくお湯が漏れていた。
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サーミスター部分の隙間から漏水 |
きちっとハマっていないのかなぁ?といじってみたところ、余計ひどく噴水のように漏水するようになってしまった。水を止める方法を調べていなかったので、慌てて説明書を読んだところ、貯湯ユニットのカバーの中に止水栓が有ることがわかり、カバーを開けた。
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だが、ここにあるはずの止水栓がない |
説明書通りの場所に無くとも水道からのパイプのどこかに止水栓が無いとおかしいので、這いつくばって探したところ貯湯ユニットの下に見つかった。無事噴水を止めることができたが、事前に調べておくべきだった。
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反対側の底に目立たない止水栓が有った |
5.お湯漏れを回避する
水(お湯)が止まったので漏水していた部分を見てみたが、どうなっているのが正しい状態なのかよくわからない。サーミスターに黒いゴムのようなものが付着していたので、何等かパッキンのようなものが付いていたのか?
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元の姿がわからない |
取り急ぎ今日のフロのためにという範囲で、とりあえず水が漏れないように水道管用のシールテープをぐるぐる巻いて隙間を埋めた。
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けっこう巻いた |
配管の穴にギュッと突っ込み、留め金をパチッと嵌めて止水栓を開けてみたところ、漏水は止まった模様。
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とりあえず漏水は止まった |
6.基板を乾かして切れたヒューズを交換する
摘出した基板が動くようになるのか不明だが、乾かさないことには試すこともできないので、水滴をふき取って乾燥させる。
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ティッシュで水滴をふき取る |
大きな損傷は無さそうだけど、全体的に水を被っているので、見えないところで破損している可能性が高い。そのときはサービスセンターに泣きつく。
1か所だけヒューズが切れていたので、取り急ぎ近所のホームセンターで15Aのヒューズを購入して交換する。
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4つも要らないがこれしか無かった |
同じようにヒューズに線を直付けして基板に付けた。
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ヒューズが飛んだおかげで他の部品が救われているか? |
7.基板を元に戻して試運転
基板が乾き、切れたヒューズも交換したので、ヒートポンプユニットに戻しやすいように基板のユニットを組み立てる。
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この状態であれば、あとは線を繋ぐだけ |
雨が降っていたので、また濡らさないように傘をさしての作業。配線がところどころ濡れているので、水を拭きとりながら接続していく。
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端子の形状は全て異なるので繋ぎ先を間違うことはない |
とりあえず線が繋がったところで試運転する。ダメだったら早めにサービスセンターに連絡しなければならない。
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最低限組み上げて試運転 |
ブレーカーをONにすると貯湯ユニットから音がして動き出した様子。しばらくするとヒートポンプユニットのファンが回り出した。リモコンユニットで「強制沸増」にして様子をみたところコンプレッサーも動き出し、お湯が沸かせている模様。
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E27エラーは表示されない |
とりあえず動いたので、一旦OFFにしてヒートポンプユニットを組み上げる。再びONにしてしばらくすると子供が「今度はエラーH26になったよ~」と。エラーH26はコンプレッサ制御系の故障だそうで、見るとコンプレッサーが動いてなかった。
ヒートポンプユニットを組み上げた際に、湿ったままの保温材でコンプレッサーを覆ったのが良くなかったかもしれないと思い、それを除去して組み直すとエラーH26は出なくなった。
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古いし、いつまで持つか.. |
8.様子を見る
取り急ぎ昼間に強制沸増をして、夜にはフロに入ることができたので良かったが、正しい修理方法がわからずに手当したままであるのと、14年使っていてそろそろ寿命ということもあり、いつまで持つのかわからないがしばらく様子見。
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満タンのお湯がありがたく感じる |
追記)交換するならどのエコキュートがいいかなぁと思案していたが、1年経っても安定稼働中。