効かないエアコンにガスを補充して復活させる

概要

13年前に設置した富士通のインバーター冷暖房エアコンAS50PPE2が、運転とタイマーのランプが点滅するのみで起動しなくなった。故障診断を見てみると、どうやらガス不足らしい。

今年になって数回トラブルが起きていたので、そろそろ買い替え時かもしれないが、ダイキンのエアコンを復活させるために購入したR410Aのガスがたっぷり余っていたので補充したところ、再び使えるレベルまで復活した。
※DIYでガスを補充することをお勧めしているわけではございません。

ランプの点滅回数で故障内容を教えてくれる
スポンサーリンク

詳細

1.原因の特定

ダイキンのエアコンはリモコンで故障診断を行ったが、富士通のAS50PPE2は運転ランプとタイマーランプの点滅回数を数え、その回数をサポートサイトに入力して故障診断を行う。リモコンやスイッチなどを操作する必要がなく、点滅回数を数えるだけなので簡単である。

サポートサイトで診断
生産終了から10年云々..は気にしない。部品の故障の疑いもあるが、ガス抜けが濃厚。少し前(残暑が厳しいとき)に、冷房で運転していたが全然冷えず、室内機のフタを空けるとびっしりと霜がついていた。

びっしり霜が付いているのに、最初気付かなかった(上の白い部分は一面霜)
13年目にして初めて霜取り運転をしたが、このとき既にガスが不足していたと思われる。霜はとれたが、その後涼しい季節になったので、しばらく運転していなかった。
最近寒くなって暖房運転をすると、上記エラーで運転できなくなっていたという次第。

2.エアコンのガスを補充

以前、ちょっと多すぎて高価だが、いつかまた使うときがくるだろうと、10Kg入りのR410Aガスを購入していた。残量がわからないのに足りないガスを足すなど、褒められたものではないが、「ダメなら買い替え」という状況なので、迷わず活用。

また、過去の失敗から、凍傷にならずに安全にガスが補充できるよう、チャージバルブとホースも入手していたので、需要があればすぐに供給できる状態である。

ガス足し3点セット+旅行カバン用秤
長い時間(13年)をかけて少しずつガスが抜けた結果、ガス不足のエラー表示が出る状態になったころには、ほとんどガスが残っていない状態らしい。

当初1.05Kg入っていたガスの残量は不明
まずは500gくらい足してみようと、チャージバルブOFFの状態でホースを繋ぎ、繋ぎ終えてからチャージバルブON。R410Aボンベを開栓してしばらく待った。

全然ガスが入っていかない
気温が低いせいか、まったくガスが入っていかない。ボンベをお湯で温めると入りやすくなるという情報もあったが、お湯を沸かすのが大変で躊躇してしまう。

仕方がないので、一旦ボンベのバルブを閉めた後、
 ①強制冷房運転(取外し時のガス回収の要領)で冷房運転を行い
 ②その状態でボンベのバルブを開き(すぐ閉められるように準備しておく)
 ③細管側(送り側)のバルブを微妙に閉める
という操作をすると太管側(受け側)の圧力が下がり、「シューッ」という音とともにガスが勢いよく入っていく。

細管(送り側)バルブをほんの少し閉めると勢いよくガスが入る
まずは500g入れて調整する予定だったが、短時間で思ったより多くのガスが入ってしまい、一気に700gほど入れてしまった。

最初は12.4Kgだったので700gほど入った



入れすぎは良くないそうだが、室外機の運転音と細管の状況(十分冷えているが霜は付かない)から、フツーに冷房ができる程度に復活したという感じなので、一旦様子見。

3.動作確認

ボンベの栓を閉め、細管のバルブを元に戻し、チャージバルブをOFFにしてホースを外す。チャージバルブが無いときは、ここで凍傷になっていた。
強制冷房運転を停止し、暖房に切り替えて運転開始。

そんなに寒くなかったので28℃まで設定を上げた
しばらくすると温風が出始め、徐々に温風の温度と量が増していく。200V電源で暖房能力6.3kWなので、絶え間なく熱を吐き出しているという感じ。

省エネの最新型を購入した方が、ランニングコストを勘案するとお得かもしれないが、このクラスのエアコンは割と高価なので、しばらくこのままになる見込み。

期待通り大量の温風を吹き出してくれる
スポンサーリンク