コロナエコキュートの浴室リモコンを修理する

概要

ヒートポンプのお湯漏れを修理したり、貯湯ユニットのミキシング弁を修理したりして延命しているコロナのエコキュートCHP-H3714Aの浴室リモコン(RBP-H3012A)が、文字の部分を含め、全体的に点滅するようになった。


各ボタンは効いているので使う分には問題ないが、パネルの一部が異様に熱くなっていたので、中を開けてみたら基板が少し焦げていた。コンデンサを一通り交換すると点滅は治まり、発熱具合も落ち着いた。
※自分で修理することをお勧めしているわけではごさいません。
一部基板が黒く焦げたようになっていた
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詳細

1.同様事例と交換部品を調べる

エラーは出ておらず、浴室リモコンの表示部分(蛍光表示管とLED)が全体的にチカチカ点滅する程度で特に困らなかったが、パネルに触れると一部異様に熱くなっていたので少しネットで調べた。

さすがに、15年も経過したエコキュートの専用リモコンを売っているところは見つからなかった。サポートセンターだと何とかしてくれそうな気がするが、代理店などに相談するとリモコンだけ交換したくてもモノが無いので、本体交換ということになるらしい。

これまで度々延命してきたので、何等か解決方法が無いか調べてみたが、有効な情報を見つけることが出来なかった。

自分で調べるしかないらしい

2.浴室リモコンを外す

意外と簡単にカバーが外れたので、とりあえず壁から剥がして分解することにした。

カバーを外すとネジが見えた

壁に届いているネジは左右の真ん中の2本だけだけど、コーキング材と粘着シールで固定してあるので、カッターの刃を隙間に入れて剥がせるようにする。

狭いがカッターの刃なら差し込める

どこまでカッターの刃を入れれば良いか見当がつかないので、クルマの内張はがしを活用して徐々に剥がしていった。

壁にベッタリ貼り付いていた

配線を測ると14.5Vくらいの電圧がかかっていたが、本体の電源を落とさず二本の配線を切断してリモコンを外した。台所リモコンを見るとE29エラー(浴室リモコンとの通信異常検知)が表示されたので、通信に問題はなかったことがわかった。

正しくエラーを表示している

3.分解して中を調べる

16本のネジ止めにより、しっかり防水してあった。ネジをすべて外すと意外と素直にフタが開いた。

焦げ臭いニオイが漂う

煙こそ出なかったが、フタを開けた瞬間、基板が焼けたような焦げ臭いニオイが広がった。基板を止めてある4本のネジを外して表面を見ると、基板の一部が黒く焦げたようになっていた。

この辺りを中心に基板が変色していた

基板が焦げている以外は見た目で問題がありそうなところはないし、機能的には問題ないので、まずはコンデンサの劣化を疑ってみた。単純計算で13万時間通電しているし、高温の環境下では長くは持たないはずなので。

4.コンデンサを交換する

少し前(もう3年経っていた)に購入したお徳用コンデンサがたくさん余っていたので、こういう時に有効活用しないといけない。

遠慮せずに全部交換

全部交換しても5本なので全部交換する。22μF~47μF数本なので、お徳用コンデンサですべて揃ったが、1本だけ耐圧35Vのところ25Vのものを使ったので少し様子見。

背が高くなったコンデンサは倒して付けた

とりあえずケースに収める前に動作確認したところ、以前のように焼き付いた蛍光表示管がボンヤリ点灯し、点滅は治まった。焦げた基板辺りのトランスや半導体チップなどから熱は出るものの、焦げるような高温にはならないので問題なさそう。

元の状態に戻ったらしい

5.浴室リモコンを取り付ける

コーキング材をカッターで剥がしたので、結線、ネジ止めした後、余っていたバスボンドで隙間を埋めた。下側は元から付いてなかったので上側と左右だけ。

結線に使ったビニールテープでマスキング

蛍光表示管は焼き付きで暗くなり、寿命はあまり長くないはずなので、15年間(約13万時間)同じように光り続けているところが何気にすごい。本体交換が妥当な時期を過ぎていると思うが、それでも引き続き様子見。

一応問題なく字が読める


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