うるさい掃除機のヘッドを修理する

概要

4年ほど使っているパナソニックの掃除機MC-SR20Gのヘッド部分がうるさい。絨毯の上で「ガッ、ガガガーッ」とベルトが噛み合っていないような不快な音がしていたが、最近ではフローリングの上でも鳴るようになった。
専用の部品を購入して交換すれば直るらしいが、ちょっと割高に感じたので、ささやかな抵抗を試みた。
※DIYで修理することをお勧めしているわけではございません。
掃除できないわけではないがうるさい
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手順

1.交換部品を調べる

パナソニックの掃除機MC-SR20Gのヘッド部分のベルトの交換部品は、AMC28S-DX0という品番で売られていた。
MC-SR20G以外にも適合する機種が80機種ほどあるようで、入手しやすい共通部品みたい。

ベルトが滑っているのが原因のようなので、これを買って交換すればすぐに解決できそう。効果を考えると妥当な価格かもしれないが、ベルトだけを見つめていると割高感を感じてしまったので、外して少し調べた。
ピンセットがあれば分解せずにベルトの脱着ができる
幅6mm、ピッチ2mm、歯が62個の普通のタイミングベルトのように見える。長年過酷な使われ方をしてきたので伸びてしまったのだろう、と調べてみると全然伸びていないみたい。少しずつ歯が薄くなっていくのか?
2mm×62Tで124mm(それより爪が長いのが気になる)

2.他の解決方法を試行

「貧乏性」との自覚はあるが、3Dプリンタ用の同じくらいの大きさのタイミングベルトが、AliExpressで送料込み100円せずに売っていたので早速注文した。強度が足りず全然使えない、ということも想定されるが、どうしても試したくなった。
部品の到着まで2~3週間は待つことになるが、せっかくベルトを外したので、薄くなった歯の表面に薄くゴム(ボンドG17)を塗ってみた。
ボンドを指で広げて、いつも通り後悔した
ピンセットでベルトを元に戻し、ローラーを取り付けて絨毯を掃除してみたところ「ガガーッ」と鳴らなくなった。「シュィーン」というスムーズな音ではないが、「ギュィーン」という音でフツーにローラーが駆動される。案外これでしばらく持つかもしれない。
ボンドG17のお陰で見た目は悪いが滑らなくなった

3.ベルトが届いたので交換した

1週間ちょっとで注文していたベルトが届いた。実は124mmのベルトが必要だったが、124mmだと高価(正規の部品とほぼ同じ)で、122mm(3Dプリンタ等でよく使われる?)だと安かったので、試しに122mmを買っていた。

見た目ではほぼ同じ大きさ。実際に長期間使ってみないとわからないと思うが、手で「ぎゅうぎゅう」引っ張ってみたところしっかりした感じ。
右が届いた122mmのベルト
先々週、ボンドG17を表面に塗ってから調子がいいので、交換する必要はないと思われたが、折角新しいベルトが届いたので交換した。このハイテンションなベルトでは2mmの差は大きく、ちょっと張り詰めた感じなってしまった。
ベルトのテンションが上がったが、きれいにはまる
クルマのエンジンのVベルトの感覚だと「調整後の適切なたわみ」くらいに感じたので、試しにローラーを回してみたところ「シュィーン」ではなく「ジュィーン」という硬そうな感じ。
しばらく掃除してからローラーの軸を触ると摩擦でとても熱くなっていた。交換前も熱くなっていたが、熱さが増したように思うのでベルトのテンションを下げてみた。
よくないと思うが、軸受けの1辺を少し削って調整した
これでしばらく様子をみて(数年持ちそうな気配)、切れたらボンドG17付きベルトに交換する予定。

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