概要
メルセデス・ベンツ正規ディーラに車検のお願いをした際、「そろそろブレーキパッドとディスクを交換した方がいいですよ。」とのことで見積もってもらった。
いっしょに仕事していた英語と中国語と関西弁が得意なドイツ人が、”ドイツのお父さんたちは、クルマが故障すると「しょうがないなぁ..」と工具を手に嬉々としていじり始める”と言っていたのを思い出し、ネットで調べるとW204のブレーキを交換している動画がいくつか見つかった。
特に資格が無くても、自分のクルマのブレーキを交換するのは問題無いようだし、ブレーキダストでホイールが真っ黒にならない部品があるようなので、工具も含め調達した。
※DIYで交換することをお勧めしているわけではごさいません。
ブレーキパッドとローター(ディスク)が届いた |
詳細
1.ブレーキディスクの入手
前後のパッドとディスク交換で約12万円。国産新車が買えず中古の外車を買った人としては、見積もりを見て「そうですか、ではお願いします。」とすぐに言えなかった。
「外車は国産車より部品が高い」、「工賃は日本車の1.5倍程度」とわかってはいたが、いざ見積もりが出てくると考えさせられてしまう。
確かに、足でブレーキペダルを「踏む」ではなく「ちょっと押す」程度で思ったところに止まってくれるが、金属粉が出るので短時間でホイールが真っ黒になる。
今回は他の車種でもたくさん売られており、比較的安価なAP ブレーキパッドを入手。交換直後は効きが悪くて焦ったが、当たりが付くと純正と変わらないくらい良く効く。
参考純正品番は0054200820と書いてあったので、調べると0054201520、0054200920、0074205520、0064207120、0074209220でも使えるらしい。
同様にリアの方は参考純正品番は0054200820と書いてあったが、0054205120、0054208120、0054204220、0054204320、0054204920、0064201320、0064206120、0074208520でも使えるらしい。
「車種別設計」と書かれていたので、それ専用の箱などは無く、いわゆるバルク品のような簡素な出で立ちで到着することを予想していたが、しっかりとそれっぽい箱に詰められて到着した。
ぎっちり詰まっているフロントのブレーキパッドの箱を開けると、純正だと1,500円近くする新しいパッドセンサーがおまけのように付いており、何気にうれしい。
純正はパッドの面積が大きいフロントの方が高価だが、このパッドは固定用の部品が付いているリアの方が1000円ほど高い。
並べてみると、前後のパッドの大きさが違いがよくわかる。
フロント、リアのブレーキキャリパーの脱着で、以下が必要なのがわかった。
18mmのソケットは、安価なモノが近所のホームセンターに有ったので入手。
7mmのヘックスビットも近所のホームセンターに有ったので入手。狭くてハンドルに挿せない場合も、根元の部分は8mmのメガネレンチが効くので、ちょっと高いがこれを購入。
手順を工夫すれば、安価な六角棒レンチでもよいかもしれない。
それから、少量しか使わないが、ブレーキパッド交換の際、ブレーキの鳴きが起きないようにするために専用のグリースを塗ると良いそうなので入手。
あと、クルマに付属のジャッキだけでは、ブレーキキャリパー脱着時に良くないことが起きそうな気がするので、しっかり車体を支えてくれるジャッキスタンドも入手。
他に使うモノも含めまとめると、ブレーキディスクとブレーキパッド以外に、以下の工具と補助剤を揃えると交換作業ができた。
1. 18mmのソケット(硬いのでスピンナーハンドルが欲しい)
2. 13mmのソケット
3. 17mmのスパナ
4. 7mmのヘックスビット(T45のトルクスビットを使っている動画もあった)
5. T30のトルクスビット
6. ブレーキディスクピストンツール(手持ちのクイックバークランプで代用した)
7. ブレーキパッド専用グリース(パッドの鳴き止め)
8. ラバーグリースか同等のモノ(ブレーキキャリパーのゴムの部品に塗る)
9. 大き目の金づちか同等のモノ(貼り付いたディスクを外す際に重宝する)
10.ブレーキオイルを吸い出すスポイト(100均の大きい注射器みたいなので充分)
フロントのブレーキシリンダを押し戻すのに、手持ちのクイックバークランプでは辛かったが、ブレーキシリンダを押し戻すシーンは滅多にないと思われるので、専用でなくともネジで締め付けるタイプのクランプが1つあると良いかもしれない。
関連)W204のリアブレーキのディスクとパッドを交換する
関連)W204のフロントブレーキのディスクとパッドを交換する
関連)W204のホイールが真っ黒にならなくなった
リンク)W204の整備まとめ
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「外車は国産車より部品が高い」、「工賃は日本車の1.5倍程度」とわかってはいたが、いざ見積もりが出てくると考えさせられてしまう。
国産車と比較すると「4万数千キロで、何でディスクまで交換なの?」と思うところがあったが、消耗品を円滑に消耗させることで性能を維持するための仕様らしい。
自分でクルマの部品を入手するなど考えたこともなかったが、ありがたいことに全部ネットで買えてしまう便利な世の中になっており、しかもYouTubeで交換手順がわかる動画がいくつかみつかったので早速購入。
自分でクルマの部品を入手するなど考えたこともなかったが、ありがたいことに全部ネットで買えてしまう便利な世の中になっており、しかもYouTubeで交換手順がわかる動画がいくつかみつかったので早速購入。
前後を同じメーカのものにしたいと思うと、評判が良いMEYLE製一択になった。
フロントのディスクは、部品番号2124211312が書いてあれば大丈夫みたい。
同じW204用でも、リアのローターは厚いものとそうでないものがあるようなので、見積もりに書いてある部品番号の数字部分で確認できると安心。
2044231512だけでなく、2044230912でも大丈夫らしい。
フロントのディスクは、部品番号2124211312が書いてあれば大丈夫みたい。
同じW204用でも、リアのローターは厚いものとそうでないものがあるようなので、見積もりに書いてある部品番号の数字部分で確認できると安心。
2044231512だけでなく、2044230912でも大丈夫らしい。
部品が届いたので開けてみると、純正だと1個400円以上する新しいローターボルトがおまけのように付いており、何気にうれしい。
フロントの方は厚みがあるのでとても重く10Kg近くある。リアの方はその半分くらい。
ディスクには交換が必要になる厚みが記載されていた。フロントが25.4mm、リアが8.3mmと、純正と同じ数値。
削れて減っていく消耗品だけど、純正部品は前後とも1万円を超える。ローター(ディスク)に対する「攻撃性」という用語を初めて知ったが、純正のブレーキパッドには金属が含まれているそうで、ローターへの攻撃性が高い分、制動力が強いとのこと。新しいボルトのおまけ付き |
使用前の部品はとても美しい |
なんとなくもったいないが、厚みが2.6mm減ると交換 |
2.ブレーキパッドの入手
確かに、足でブレーキペダルを「踏む」ではなく「ちょっと押す」程度で思ったところに止まってくれるが、金属粉が出るので短時間でホイールが真っ黒になる。
今回は他の車種でもたくさん売られており、比較的安価なAP ブレーキパッドを入手。交換直後は効きが悪くて焦ったが、当たりが付くと純正と変わらないくらい良く効く。
参考純正品番は0054200820と書いてあったので、調べると0054201520、0054200920、0074205520、0064207120、0074209220でも使えるらしい。
同様にリアの方は参考純正品番は0054200820と書いてあったが、0054205120、0054208120、0054204220、0054204320、0054204920、0064201320、0064206120、0074208520でも使えるらしい。
「車種別設計」と書かれていたので、それ専用の箱などは無く、いわゆるバルク品のような簡素な出で立ちで到着することを予想していたが、しっかりとそれっぽい箱に詰められて到着した。
小さい箱がフロント、大きい箱がリア |
新しいパッドセンサーのおまけ付き |
リアの方はシリンダにはめる金具が付いている |
フロントとリアで大きさが異なる |
3.足りない工具を入手
フツーに17mmのボックスレンチや8mmの六角レンチなどが使えればよいが、いじり止め効果を期待してなのか、入手しにくいサイズの工具が必要な部品が使われていた。フロント、リアのブレーキキャリパーの脱着で、以下が必要なのがわかった。
18mmのソケットは、安価なモノが近所のホームセンターに有ったので入手。
ネットだと送料が高かったので近所で入手 |
7mmのヘックスビットも近所のホームセンターに有ったので入手。狭くてハンドルに挿せない場合も、根元の部分は8mmのメガネレンチが効くので、ちょっと高いがこれを購入。
手順を工夫すれば、安価な六角棒レンチでもよいかもしれない。
ビットだけで良いけど他になかった |
あと、クルマに付属のジャッキだけでは、ブレーキキャリパー脱着時に良くないことが起きそうな気がするので、しっかり車体を支えてくれるジャッキスタンドも入手。
他に使うモノも含めまとめると、ブレーキディスクとブレーキパッド以外に、以下の工具と補助剤を揃えると交換作業ができた。
1. 18mmのソケット(硬いのでスピンナーハンドルが欲しい)
2. 13mmのソケット
3. 17mmのスパナ
4. 7mmのヘックスビット(T45のトルクスビットを使っている動画もあった)
5. T30のトルクスビット
6. ブレーキディスクピストンツール(手持ちのクイックバークランプで代用した)
7. ブレーキパッド専用グリース(パッドの鳴き止め)
8. ラバーグリースか同等のモノ(ブレーキキャリパーのゴムの部品に塗る)
9. 大き目の金づちか同等のモノ(貼り付いたディスクを外す際に重宝する)
10.ブレーキオイルを吸い出すスポイト(100均の大きい注射器みたいなので充分)
フロントのブレーキシリンダを押し戻すのに、手持ちのクイックバークランプでは辛かったが、ブレーキシリンダを押し戻すシーンは滅多にないと思われるので、専用でなくともネジで締め付けるタイプのクランプが1つあると良いかもしれない。
関連)W204のリアブレーキのディスクとパッドを交換する
関連)W204のフロントブレーキのディスクとパッドを交換する
関連)W204のホイールが真っ黒にならなくなった
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