電子錠付きテレビドアホンを交換する

概要

電子錠と連動したアイホンのテレビドアホンが、画像の乱れで外が見にくくなり、やがて音声も「ぶぶーっ」と雑音が入るようになった。修理の依頼も検討したが、既に11年使っているので、低価格なパナソニックのテレビドアホンに交換した。
ハウスメーカーが標準でつけてくれたホームセキュリティの制御盤とGOALの電子錠が、ドアホンとどう繋がっているのかわからないままだが、ネットの情報を参考に作ったJEM-Aのアダプタを介して問題なく動作した。
※DIYで交換をお勧めしているわけではございません。
写真の写りはよくないが、屋外の映りは美しい。
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手順

1.機器選定

既存のアイホンJA-2MECD(高かった)と同等の機能と低コストの両立を狙い、ネットで調べた結果、パナソニックのVL-SWD303KL一択になってしまった。
タッチパネルを活用した素敵なデザインにこだわるならばアイホンだったが、電子錠と接続できて、電話も使える増設親機がセットになっていて、更に「正面にお立ちください」と文句を言わない玄関子機で、しかも低コストとなると、他に選択肢が無かった。

上位機種を見ると「あと数千円出せばタッチパネルで画面も大きくなる」などと思ったが、冷静に用途を考えると「これで充分」であることに気が付いた。


2.配線の調査

既存のアイホンの親機の裏を見ると、増設親機、玄関子機以外に、JEM-Aというコネクタに4線のケーブルが繋がっていた。これが電子錠と繋がっているらしい。

とてもわかりやすい表記。

新調するパナソニックの親機はというと、残念ながら同様のコネクタはなく、制御、モニタ、コモンの3線と繋げるらしい。しかも、JEM-A規格で繋げるためにはCZ-TA2またはHF-JA1-Wというアダプタが必要とのこと。

通常はこれで問題なく繋がると思われるが、このアダプタと電子錠までのケーブル長が2m以内?、来てるJEM-Aコネクタがメスなのにアダプタのコネクタもメス?、などと混乱してしまったので、JEM-Aアダプタについて少し調べた。画像検索するとそれっぽい回路図が有ったので、ダメもとで作る。

作るときに見るメモ。字汚いが、自分でも時々読めなくなる。

3.アダプタの準備

スイッチングダイオードと抵抗は転がっていたが、フォトカプラは無かったので、メール便が使えるマルツオンラインで、東芝TLP521-1相当品とされるK10101Dを2個調達する。

35年前の1/4W抵抗から今週届いたフォトカプラまで顔合わせ。

メモを見ながら、そのままハンダ付けしていく。

楽しい。

もう使わないケーブルからリード線を取り出し、繋げて完成。うまくいかなかったときの試行錯誤のために、基板はそのまま。

穴が開いていたので、なんとなく線を通す。

4.既存の機器を外す

親機には100Vの電源が直接繋がっており工事が必要なので、あくまでもご参考まで。

ノイズフィルタや抵抗などが空中配線されていた。
新調したパナソニックのドアホンは標準で電源プラグが装着されており、近くにコンセントがあれば工事をお願いしなくても簡単に取り付けができる優しい設計。

11年目の玄関子機は、貫禄すら感じさせる。

中にクモが住んでいた。台座はそのまま使えた。

5.新しいドアホンの取り付け

玄関子機を取り付ける。台座の大きさ、取り付けネジの位置など、気持ちいいくらいに新しい玄関子機とぴったり合った。

取り付け中にピンポンされるとビックリするので、保護紙はそのまま。

親機を取り付ける。空中配線の雰囲気は残し、ノイズフィルタやJEM-Aコネクタは外した。
準備したアダプタも予定通りに結線する。

黒くなっていた壁は、水拭きするときれいになった。

とりあえず一通りむき出しの線をビニールテープで巻いたり、絶縁袋に入れて最低限の絶縁対策を施して通電。
設定メニューから電子錠の設定を行い、心配していた電子錠の開閉操作をすると「普通に動きますけど、何か?」と言わんばかりに、当たり前に動いた。

6.取り付け完了

問題なく動くことが確認できたので、きっちり親機をはめ込み、取り付けは完了。

小さな画面ながら、広範囲をきれいに一望できる。F2ボタンで施解錠。

本体付属のワイヤレスの増設親機、且つ電話の子機が満足度が高かった。木造住宅ではあるが、2階に親機、1階に増設親機だと電波が弱いかな、と懸念していたが、全然問題なくどこからでも外の様子がきれいに見れる。

こちらは決定ボタン(メニュー)を押してからF2ボタンで施解錠。

子供がおもちゃにして遊んでしまう問題が発生したが、とても便利。

セットだと安くなるのはわかるが、増設機器1個の希望価格より安いのは不思議。

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