W204のEBV,ABS,ESP故障などの警告が出るのを直す

概要

W204(ベンツのCクラス)で走行中、突然「プーン」って警告音が鳴り、「EBV,ABS,ESP故障 取扱説明書を参照」「パワーステアリング故障 取扱説明書を参照」「タイヤ空気圧警告システム故障」の三点セットが表示されるようになった。

故障個所によるらしいが、修理するのに数万円~十数万円かかるらしい。
安く直す方法が無いか調べたところ、スピードセンサー(ABSセンサー)をキレイにするだけで直る場合があるらしく、試してみたらホントに警告が出なくなった。
※DIYで直すことをお勧めしているわけではございません。

3つも警告が出ると焦ってしまう
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詳細

1.同様の事例を調べる

家内が「パワステが壊れた」と言うので確認したところ、メーター内にいろいろ警告が表示されていた。エンジンを止めると一旦警告表示は消えるが、再びエンジン始動し、ちょっと走行すると、警告音とともに3つの警告が表示される。

パワーステアリング故障
EBV,ABS,ESP故障
タイヤ空気圧警告システム故障
「取扱説明書を参照」と表示されているので、素直に該当エラーの説明を読んだところ「⚠事故のおそれがあります」という心穏やかでない表現とともに、指定サービス工場で点検を受けるよう書かれている。

電子制御ブレーキ(EBV)、アンチロックブレーキ(ABS)、横滑り防止(ESP)が効かなくても、スーパーに買い物に行く程度ではあまり困らないが、警告が表示されて以降は保護動作のためかパワステが効かずハンドルがものすごく重くなり、車庫入れが下手くそな人になってしまうので困るのである。

W204に限った話で無く、最近のクルマは同様の現象がよく起きるようで、ネットを調べると多くの情報が出てきた。
W204で警告3点セットが出た場合、4つの車輪の回転数を計測するスピードセンサー(ABSセンサー)の故障、またはESPコントロールユニットの故障などが考えられるそうで、前者だとセンサー交換で数万円(ネットで部品入手可)、後者だとユニット交換で十数万円かかるらしい。

スピードセンサーを清掃するだけで直ったり、バッテリーを新しいものに交換するだけで直ることもあるそうなので、とりあえずセンサーを分解掃除してみた。

2.スピードセンサーの清掃

タイヤを外し、センサーを支えるボルトをメガネレンチで外すとセンサーが抜けるようになる。
まずは、右前輪のセンサーを見てみた。

写真中央部分にセンサーが付いている
ジャッキアップしてタイヤを外し、ブレーキディスク裏側のセンサーを抜き取る。前輪はハンドルを切った状態にすると支えのボルトが回しやすくなった。
10mmのメガネレンチでボルトを外し、少しずつセンサーを抜いた。

センサーの先端が汚れている
期待したほどではないが、センサーの先端部分が少し汚れていたので、パーツクリーナーでキレイにした。

同様に左前輪のセンサーも見てみる。

ちょっとだけ汚れが付着している
同様にパーツクリーナーでキレイにしてからもとに戻した。
続けて後輪のセンサーも見てみる。
後輪は8mmのメガネレンチでボルトを外し、同様にセンサーを抜いた。

後輪のセンサーはあまり汚れていなかった
後輪は左右とも目立った汚れはなかったが、同様にパーツクリーナーでキレイにしてから戻した。

3.試運転

「おぉ、これが原因か!」と思えるような汚れではなかったが、効果を期待して近所のスーパーにお出かけ。しかし、清掃前と同様、ちょっと走行すると再び警告表示されてガッカリ。
次はバッテリー交換かなぁ、と思い始めていたが、なぜかスーパーからの帰り道では警告は出なかった。

警告が出なくなった
清掃直後、1回は警告が出たので何とも言えないが、ずっと出続けていた警告がピタリと出なくなったので、何等か効果があったらしい。

【1ヶ月後追記】
毎日、買い物、送迎にクルマを活用しているが、1ヶ月経っても3つの警告表示は再発しないので、今回はスピードセンサー先端の汚れが原因だったと考えてよいみたい。

リンク)W204の整備まとめ

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