ボリュームが効かないサウンドプロセッサDP-U50を直す

概要

随分昔に、PCで演奏会の録音(オーディオキャプチャ)をするために購入したYAMAHAのマルチメディアサウンドプロセッサーDP-U50。PCM録音対応ICレコーダーを購入して以降は出番がなく、10年ほど使っていなかったが、PCからAmazon Musicを再生する際に活用したら意外に良い音を出してくれたので活用を再開。

18年も前のモノで、ボリュームがうまく効かない現象に苛まれたが、ロータリーエンコーダを分解掃除することでスムーズにボリュームが効くようになった。
※DIYで修理することをお勧めしているわけではございません。
活用再開したDP-U50
スポンサーリンク

手順

1.ロータリーエンコーダを分解する

ボリュームが全く効かないわけではなかったが、早くボリュームを上げると逆に下がったり、慎重に回しても目的の音量になかなか到達しないなど、ストレスフルな状態。

ボリュームを分解掃除をすると直った、という先人の知恵にあやかり、早速分解。側板と天板を外してからフロントパネルの基板に繋がっているケーブルを外し、更にフロントパネルを外す。

ネジを外せば素直に分解できる
フロントパネルにネジ止めされている基板を外すと、問題のロータリーエンコーダが現れる。

大きいダイヤルが付いている割に小さな部品
4か所のツメをマイナスドライバなどでこじると、つまみ部分がスッと外せる。金属のツメだけど、広げるのにあまり力はいらなかった。

接点にべったりとグリースが付着していた
つまみの回転を助けるためのグリースが、接点にまで広がって膜ができているのが良くないらしい。

2.ロータリーエンコーダを掃除して元に戻す

べったり付着したグリースは、最近よく活躍するパーツクリーナーで除去した。

キレイになった
つまみの軸の部分はグリースメイトを吹き付けて、接点部分には定番の接点復活材を吹き付けて元に戻し、グリグリ馴染ませた。

広げた柔らかい金属のツメは爪で押し付けた
ホコリがたくさん溜まっていたので、本体部分の基板も含め、ざっと掃除してから元に戻した。1か所、電池の液漏れのように腐食している部分が有ったので、これもクリーナーで除去した。

コンデンサのように見えるけど電池?
老眼の人にも優しい作りだったので、特に困ることなく修理完了。

フツーに使えるようになった

参考)64bit版Windows10での専用ソフト活用

Amazon Musicを再生する際に、DP-U50のDSPはOFFにしてグラフィックイコライザだけ活用している。専用ソフトウェアで「ROCK」を選ぶといい感じなので、いつもこれで聴いている。

簡単に選べるのが良い
ちなみにこの専用ソフトの最新版は1.3.2(2002.12.18)だけど、今でもYAMAHAのサイトからダウンロードできる。「Windows XP SP3およびWindows Vista以降のOSには対応しておりません。」と注記があるが、64bit版のWindows10で問題なく動いている。

ただし、このソフトをインストールする際に動くインストールシールドが16bitのDLLを使っているらしく、64bit版のWindows10だとインストールできなかった。

インストールシールドを実行してくれない
32bit版のWindows10であればインストールできるので、別のPC(32bit版のOS)でインストール後、インストールされたProgram Files配下のファイルを64bit版のWindows10にコピーしたら問題なく動いた。

DP-U50.exeを実行
スポンサーリンク