概要
子供が家の中を走り回らない年ごろになったので、あまり使わない動線をふさいで収納家具を置いたところ、引き戸付きのデッドスペースができた。家内が、ココにあまり使わないモノを収納できるようしたい、などと面白いことを言うので、コンパネで簡単なものを作ってみた。
買い置きの食材が見えるように置けて、おうちストアみたいな感じで意外に便利。
こういうのを「パントリー」と言うらしく、そのフレーズだけでおしゃれな感じがしてしまうのが不思議。
たくさんは入らないが一望できて便利 |
手順
1.採寸と材料の入手
台所から洗濯機まで、廊下を通らずにショートカットできることと、子供がぐるぐる走り回って遊べることを狙った通路だったが、最近必要性がなくなり封鎖。収納家具を置いたところ、引き戸がある勿体ないスペースができてしまい、ここも収納にしたいと言うので採寸。
高さは2mちょい、右側は奥行き7cmくらいしかとれない |
どう見ても容積が確保できず、あまりモノが入りそうもないので悩ましいが、引き戸を開けると残念な光景であるのを何とかすべきである。
木材の価格が数年前の二倍くらいになっていたので、コンパネ1枚と薄い合板1枚で作ることにした。
ホームセンターの10カット無料はとても助かる |
内側は引き戸を閉めると見えなくなるので、そのままでも許せるが、外側(裏側)は常に晒されるので、色を塗るか何か貼らないとみっともない。ペンキは高かったので、ノリを買って余っている壁紙を貼ることにした。
壁貼りセット一式 |
2.組み立てる
直角が出しにくい縦の切断はホームセンターで、細かい横の切断は自分でやるという感じでパーツを揃え、ネジ止めして組み立てる。ネジ止め開始 |
コンパネ(合板)の厚さ12mmの真ん中にネジが刺さるよう、下穴を開けてからねじ込む。真ん中から大きくそれたり、斜めに刺してしまうと割れたり裂けたりするので、手が抜けない。
高さ2mなので、余っていた金具で継ぎ足し |
薄い合板は余っていたトタン用の釘で固定した。こちらも継ぎ足して高さ2mを確保。
階段みたい |
背面に長方形の板を付けたおかげで、何もしなくても垂直に出来上がっているみたい。
材料が正確に切られているとガタが出ない |
3.壁紙を貼る
買ってきたノリに水と木工ボンドを少し混ぜて撹拌する。木工ボンドを混ぜた方がしっかり貼り付くらしいので、おまじない程度に。フタがなくなった弁当箱が活躍 |
100均で買った刷毛の毛が薄く、とても時間がかかった。高さ+奥行きの長さ分ノリを付けるには、もう少し毛が多い刷毛が欲しい。
ノリを付けたらすぐに折らないと乾いてしまう |
ノリが付いたら上から撫でながら貼っていく。上から下、真ん中から左右に空気を散らすようにするといい感じ。
100均のたわしが、撫で刷毛代わり |
不慣れで貼るのに時間をかけすぎてしまったので、貼る前に乾いてしまわないよう水スプレーで補った。
継ぎ目の処置は壁貼りと同じ。地ベラがあると長い距離でもカッターでキレイに切ることができる。
地ベラを少しずつずらしながらカッターで切る |
4.取り付ける
作った棚をデッドスペースにはめ込む。特に固定しなくてもきっちり嵌っている。わずかな隙間があるが、だいたいピッタリ |
裏側は「なんだろうこの張り出しは」という感じ |
5.モノを入れてみる
奥行きわずか7cmで、いったい何が置けるのだろうと試してみると、ビンや缶など意外にいろんなモノが置けた。コルクを貼って、ピンを刺せるようにしたいと言うので100均で材料を調達。
もう少し厚いのが欲しかったが.. |
ピンで刺せるフックをコルクボードに刺し、調味料をぶら下げるとお店みたいで面白い。
点在していた調味料を集めて可視化すると、買いすぎているものがわかる。
なぜかブラックペッパーが3つ |
引き戸を閉めると生活感が隠蔽できるので、意外に便利。
引き戸が無駄にならずに済んだ |