W204のブレーキフルードを交換する

概要

W204(ベンツのCクラス)のブレーキフルードを交換した。1月の車検の時に受けた2年点検で「交換をお勧めします」とのことだったので、ちょっと遅くなったがネットでDOT4のブレーキフルードを購入して入れ替えた。

本来の使い方ではないが、エンジンオイル交換で使うオイルチェンジャーで古いフルードを抜くと一人でも楽に交換できた。
※DIYで交換することをお勧めしているわけではごさいません。
新しいフルードは透明であることを初めて知った
スポンサーリンク

手順

1.ブレーキフルードと工具の入手

2年毎に交換する消耗品なので、性能が同程度(DOT4)で安価なブレーキフルードを探してみた。JIS規格だとBF-4がDOT4に相当するそうで、近所のホームセンターでも1,000円
くらいで売っていたが、同じモノがAmazonだと更に安価だったのでそれを入手。

一人で交換する場合は「ブレーキフルード ブリーダー」という真空ポンプのような道具があると良いそうだが、調べると百均のポンプで自作したものでも使えるみたい。

本来の用途から外れるが、オイル交換時に使用する電動式オイルチェンジャーで古いブレーキフルードを吸い出すことにした。オイルチェンジャーに悪いことがおきるかもしれないが、度々使うものではないので試しに。

自作の非常用バッテリー箱から電源供給
あと、ブレーキキャリパーに付いているブリーダープラグを開くのに11mmのブリーダープラグめがねレンチが必要。なくても11mmのソケットレンチとモンキーレンチでなんとかなったが、数百円のコンビネーションレンチで良いので、準備しておけば苦労せずに済んだはず。

今回はオイルチェンジャーを活用したが、専用の道具を買ったとしても、自分で交換すれば安上がりである。

2.リザーブタンク内のブレーキフルード交換

まずはブレーキフルードのリザーブタンクに入っている古いフルードを抜く。

量を調整してから一年たつのにMAXのまま
抜きすぎると空気が入り故障の原因になるそうだが、そもそも見えているタンクの底が最低面ではなかったので、見えているフルードは全部吸い上げた。

1年前は黄金色だったが茶色になっていた
「じゅぼぼーっ」という音とともに、あっという間に古いフルードが吸い出された。

思ったより汚れている
新しいブレーキフルードを注入する。こぼさないように注意しないと、車体の塗料を溶かすことになってしまうらしい。万一こぼしたときには水でさっと流すとよいそうだ。

なんと、新しいフルードは透明だった

3.ブレーキホース・シリンダー内のブレーキフルード交換

リザーブタンクから遠いところから順に交換作業を行うと良いらしい。左後輪からタイヤを外してオイルチェンジャーのパイプを装着し、ブリーダープラグを緩めればよい。

左後ろから実施
ジャッキアップしてタイヤを外し、ブレーキキャリパーの裏側にあるブリーダープラグのゴムのキャップを外す。

スポッと外れる
ブリーダープラグにホースを装着する。オイルチェンジャーに付属のホースは固くて装着できないので、百均で入手した金魚の空気ポンプ用ホース(シリコンチューブ)を活用。

随分広げて装着
ここにきて11mmのレンチが必要であることに気づいた。パッと見で10mmだと思い込んでいた。

なんと、11mmだった
意外にブリーダープラグは固く締められていて、モンキーレンチでは簡単に緩まなかった。ホンの少しだけ11mmのソケットレンチで緩めてからチューブを装着し、オイルチェンジャーを(空気が入らないよう先に)ONにしてからモンキーレンチでバルブを開けと古いフルードが吸い出される。


頃合を見計らってモンキーレンチで(空気が入らないよう先に)バルブを閉め、オイルチェンジャーのスイッチをOFFにしてからリザーブタンクの様子を見に行く。減った分フルードを足すという作業を2~3回やっていると、吸い出されるフルードの色が透明っぽくなった。

吸い出されたフルードが透明になってきた

4.4輪ともやって調整

上記3.の要領で、左後輪→右後輪→左前輪→右前輪の順にブレーキホースとシリンダー内のフルードを交換した。前輪はブリーダープラグの形状が異なり、後輪よりも口径が大きいように見える。それでも百均のシリコンチューブは問題なく装着できた。

11mmのレンチが必要なのは同じ
モンキーレンチだけでは締め付けトルクが足りないようなので、ソケットレンチで緩めたときと同じくらいの固さに増し締めした。

若干増し締め
リザーブタンクのブレーキフルードの量をMAXに調整し、エンジン始動後ブレーキペダルを何回か踏んでみる。ブレーキフルードの量に変化はなく、ブレーキもグッと効いているので完了とした。

吸い出した量が少ないように見えていたが、結果として800mlほど新しいフルードを消費していた。

随分汚れていた
ネットの情報の通り、ブレーキフルードが塗料に付着すると溶けてしまうようで、缶のフタの塗料が溶けていた。

べたべたするなぁと思っていたら塗料が溶けていた
塗料を溶かす液体なので、本来用途外で使われてしまったオイルチェンジャーにも悪影響が出そうな感じがするので、KURE 5-56でフルードを流してから保管した。

ポンプが軽快な音になった
リンク)W204の整備まとめ

スポンサーリンク