W204の光沢面が剥げた水切りモールに色を塗る

概要

W204(ベンツのCクラス)の窓ガラス下部の水切りモールを一旦外して色を塗った。経年劣化で光沢面が剥がれてしまい、とても恥ずかしいクルマになっていたが、遠目にはフツーのクルマに見えるようになった。

剥がれずに残っていた光沢面がなかなか剥がれず、下地処理がお粗末なまま上から色を塗ってしまったので雑に仕上がっている。あまり手間をかけずに水切りモールが外せることがわかったので、また汚くなったら手直しする予定。
※DIYで色を塗ることをお勧めしているわけではごさいません。
近くで見ると仕上がりが雑なのがわかる
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詳細

1.経年劣化の経緯

同じW204でもアルミの水切りモールが付いているのもあるが、下位のグレードは黒い樹脂の水切りモールが付いている。黒の方が引き締まって見えるので好きだが、経年劣化で表面の光沢面が剥がれてくるのが悩みである。

こうなると元に戻らない
2年ほど前(初度登録年から8年後)に光沢面が剥がれ始めたのでディーラーに聞いてみたところ、水切りモール交換4カ所で4万円程度とのこと。

これだけのために4万円かけるのは気が進まなかったので、浮いてしまった光沢面を全て剥がし、上から百均のクリアスプレーを塗ったら目立たなくなっていた。

割と使える100均スプレー
マスカーフィルム(塗装用保護フィルム)も100均にあった
それから2年が経過したが、上から塗ったクリアスプレー含め、他のところがパリパリと剥がれてきて、いよいよみっともなくなってきた。

割と大胆に剥がれる

2.ドアから水切りモールを外す

ネットを見ていると、同じ型式のクルマではないが、割と簡単に水切りモールを外してメンテナンスしている記事を見つけたので、同じように外せるか試してみた。最も気になる運転席ドアから試したところ、意外と簡単に持ち上がった。

隙間に内張はがし差し込んで持ち上げると外れた
しかし、前の方はドアミラーが引っ掛かって持ち上げることができない。先にドアミラーを外す必要があると思い、ドアミラーの取り付け部分を見たが、面倒くさそうなのですぐに諦めた。

スピーカーが見えた時点で諦めた
水切りモールの前部キャップを外せばドアミラーを外さずに引っ張り出すことが出来そうなので、モールとキャップの隙間にマイナスドライバーを突っ込んでみたところ、キャップ部分のツメを折ってしまった。

抜けそうな気がしたが破壊してしまった
おかげでドアミラーを外さずとも、スンナリと水切りモールを引っ張り出すことができた。

まっすぐ引っ張ると抜けた
後ドアの水切りモールは遮るものがないので、内張はがしで上に浮かすだけで簡単に外せた。

割と簡単に上に浮く
後は手で上下させるだけで外れる

3.洗ってから表面を削る

4本の水切りモールが外せたらキレイに洗って表面を削って色を塗れば良いだけだが、意外とややこしい構造で、工賃込み1本1万円なのがわかる気がした。

真上に引けば水切りのゴムが外せる
元に戻すのが面倒だが、色を塗る前に隣接するゴムと前後のキャップ部品は外した。泥が固まったような汚れが付着しているので、水を掛けながらゴシゴシ洗った。

外れて欲しかった前ドア前部キャップ以外は外せるようになっていた






















前ドア前部キャップのみ、ツメが水切りモールの溝に熔着されていたため、ドアミラーを外さずに水切りモールを引き抜くには、ツメを破壊するしか方法がないことがわかった。ドアミラーを外せば済む話だが、外し方がわからない。

下地を均一にするために、剥がれずに残っている光沢面を紙やすりで削ろうとしたが、表面が固く頑丈で簡単には削れない。グラインダにナイロンディスク(#400程度)を付けて一部削ったら汚くなった。

ナイロンディスクは向いていないようだ
もっと細かいほうがよいのかなぁと思い、グラインダにフェルトディスクを付けて青棒を使って削ったら摩擦熱で熔けてしまって更に汚くなった。

取り返しがつかないことをしているようだ
グラインダで削ると汚くなるので諦め、#240のハンドパッドで削ったら思ったより大変。しかも全然キレイにならない。

多少削ったくらいではキレイにならない
残っている光沢面は堅くて削れにくく、光沢面がなくなった素材部分は柔らかく削れやすいので、削れば削るほど凸凹ができるような感じだったので途中で諦めた。

4.色を塗って外した部品を装着する

手元にシリコンのクリアスプレーが有ったので試しに塗ったところ、全然真っ黒にならない。それどころか、薄く残った光沢面の層が白い模様を描いている。

汚い下地がクリアに見えるようになった
心が折れていたので、再び下地を削る気になれず、黒のスプレーを買ってきてとりあえず終わらせることにした。

使うべきモノはコレではないと思うが..
下地がどのような状態であっても、とりあえず黒になってくれるので、逸る気持ちで4本まとめて色を塗る。

下地がクッキリ浮き出る
塗料が乾いてから外したゴムやキャップを元に戻す。ゴムはそのままでは入らないので、中性洗剤で滑りやすくしてから溝に差し込んでいく。

割とスンナリ入っていく

5.ドアに水切りモールをはめる

後ろドアの水切りモールは、外すときは前の方から外したが、付けるときも前の方から付ける。前部キャップのツメが収まった状態で出来た隙間に、ドアの鉄板の出っ張りをはめ込まないと収まらない。

このドアの出っ張りをモールの溝の隙間にハメ込む
前部がハマったら上から押し付けるだけで全体がハマる。後ろの方は水切りゴムを窓枠ゴムの奥に押し込むとキレイに収まる。

このはみ出した部分は奥に押し込む
前ドアは前部キャップのツメを破壊したので、後方から差し込むように取り付ける。滑りやすくするために、溝の部分にシリコンスプレーを少量吹き付けたら楽に差し込むことができた。

取り付けはスムーズ
ツメを破壊して外したキャップは接着剤で固定した。一部モール側に差し込まれる構造になっているので、前にずれないように先端部分の一部を接着するだけで固定できた。

少量余っていたGクリヤを活用
下地を中途半端に削って諦めたので、残念な仕上がりになってしまった。塗るのではなく、カッティングシートなどを貼る方が良かったかもしれない。

しかし、日焼けで皮がまだらにむけたようで恥ずかしかった水切りモールが、引き締まった黒の枠に戻ってくれたので、これで良しとする。

そのうち気にするのを忘れてしまうと思われる
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