概要
iPadを仕事で活用するために、イスの横にスタンドで立てて使いたいという要望が出た。インカメラで手元を含め撮影したい場合もあるそうで、自由に角度調整ができるカメラの三脚を活用するのが望ましい。
市販のタブレット用ホルダーの活用で事足りるが、普段はケースに入れて持ち歩くので、ホルダー装着の都度ケースから出すのは煩わしい。ケースに入れたまま使えるホルダーが見つからなかったので作ってみた。
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カメラの三脚に装着するだけ |
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手順
1.作り方と材料の検討
iPadをカメラの三脚に固定できる市販のタブレット用ホルダーがあり、思ったほど高価なモノではなかったのですぐに購入しようと思ったが、ケースに入れた状態で使うものではなさそうなので思い直した。
ガッチリと固定できなくても、角度が自由に変えられて、置くだけに近いようなモノを探してみたが見つからなかったので作ることにした。
ネットで三脚の雲台に固定するための金具を探したところ、鬼目ナット、インサートナット、爪付きナットなどの金具が使えそうだが、普段利用している通販サイトではネジ径1/4インチというのが見つからない。ホームセンターでくまなく探したら安価で丁度良いのが見つかった。
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アジャスター受座という家具用の金具 |
後からネットでW1/4ネジ用のアジャスター受座を探したら見つかったが、概ね送料が高くつくみたい。
次に、iPad(250.6mm×174.1mm×7.5mm)の台として使えそうな木材と背面を支えるプラ板を準備した。100均で売っている両面ホワイトボード(20cm×26cm)が活用できそうな気がしたが、まずは廃材の有効活用で考える。
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飴のように伸びるプラ板の切断面 |
他、角度を調整した際、iPadが前傾姿勢になったときに前に倒れないようにする支えが必要だが、活用できそうなものがすぐに見つからなかったので後から考える。
2.マウントアダプター付きタブレット用ホルダーを作る
金具以外は廃材で作ることにしたので、「作り方」ではないが、以下の手順で作った。
①タブレットPCを落ち着かせるための溝を掘る
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久々にトリマーが使いたかった |
深さ5mmほどの溝が出来ればよいので、台とする木の上に5mm角の角材を木工ボンドで貼れば済むが、丁度良い角材が無かったのでトリマーで彫った。とりあえず20mm幅から始めて現物合わせで調整しようと思ったが、結局このサイズで落ち着いた。
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20mm幅で丁度よかった |
色を塗るとしても、このくらいの大きさであれば100均のペンキでも余るくらいなので色の要望を聞いたところ「色を塗らなくても使えるし、手作り感が有って良い」とのこと。100均でディスクペーパーを買い、今ついている白の塗料を削り取るのに苦労する。
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黙って黒のペンキを塗ればよかった |
②雲台に固定する金具(アジャスター受座)を取り付ける
アジャスター金具を細い(2mm)皿ネジで止めるつもりだが、受座の穴が皿になってないので少し上にはみ出してしまう。雲台に変なくぼみを作りそうなので、台を少し彫って受座全体を沈めるようにした。
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真ん中部分は少し深めに |
2mmのネジでも長さがあるので、ガッチリ固定することが出来た。脱着を繰り返しても、この部分が緩むことはないと思われる。
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予想より頑丈なモノになった |
③プラ板を付けて三脚に付けてみる
背面はiPadの裏に隠れるので多少汚くても問題ないが、iPadを外した際に気になるので、最低限表面や切断面をキレイにして裏からトラスタッピングねじ3本で固定した。
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透明だとシンプルに見える |
実際にカメラの三脚に取り付けて強度を確認したところ、全く問題なさそう。
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意外としっかりしている |
3.iPadを装着して使用感を確認する
ケースに入れたまま、且つタッチペンも収納したままサッと置けるのは楽。iPadが前傾姿勢にならなければこのままでも使える。
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軽く操作する程度だと問題ない |
iPadを落ち着かせる溝の幅はケースの作りによると思うが、今使っているケースは20mm幅で問題なさそうなので微調整(削り足し)はやらなかった。
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グラつかず丁度良かった |
高さや角度の自由度を確認した際、iPadが前傾姿勢になったら前に倒れるので洗濯ばさみで止めていたところ、これまた手作り感が有って良いとのこと。問題を残したままのように見えるが、何が許容されるのかわからないものである。
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これをどう見るかは使う人次第 |
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