概要
少し前に室内機を分解掃除した富士通のインバーター冷暖房エアコンAS50PPE2が、驚くほど強い風が出せるようになったが、冷たい風が出なくなった。
2年前にガスチャージしたときのような故障を示すランプの点滅は無いが、ガスが抜けてしまったらしい。
調べてみると室内機の熱交換器に小さな穴が開いていたので、穴を塞いでガスをチャージすると再び冷たい風が出るようになった。
※DIYで修理することをお勧めしているわけではございません。
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ハンダを盛ったら塞がった |
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詳細
1.ガス漏れ箇所の特定
少し前から子供が「エアコンから変な音がする」と言っていたので気になっていたが、
先日室内機を分解掃除したとき、時々どこからかブジュジュっと音がしていたのでガス漏れが濃厚。
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かすかに音がしていた |
既に15年も使っているので、普通であれば迷わず買い替え決定だが、
4年前に購入したR410Aのガスがまだ余っているので決断が鈍ってしまう。
直す直さないは別として、どこからガスが漏っているのか特定したかったので、Aliexpressでハロゲンガスリーク検出器を注文した。(まだ届いてない)
AliExpress.com Product - Portable Refrigerant Halogen Gas Leak Detector Freon Leak Detector Car Air Conditioner Leak Tester Car Diagnostic Tools
Amazonや楽天に注文すれば早く入手できるが、4~5千円と高くなるので微妙なところ。
検出器が届いてからガス漏れ箇所を特定するつもりだったが、届く前にガスが抜けて全然冷えなくなったので、仕方なく検出器なしで調べることになった。
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室内機の分解も慣れた |
ここでもネットの恩恵はありがたく、ガスには油が混じっているらしく、ガス漏れ箇所には油が付着することを知った。早速調べてみると、わかりやすいところに油が付着していた。
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油が付着して、てかっている |
だいたいの場所はわかったが、ほとんどガスが残っていないためか漏れる音がしなくなっていたので、どこから漏れているのか特定できない。
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このへんから漏れてそうだが.. |
室外機にまわってガスをほんの少し入れたところ、漏れてそうな付近からわずかに「シーっ」と音がしだした。それでも目視だけでは漏れている箇所が特定できず、スプレーで水を吹きかけたところ穴が開いている箇所が特定できた。
10年以上かけて少しずつ穴が広がったのだろうか、こんなところにガスが抜けるほどの穴が開いてしまうのは不思議。
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肉眼ではわからない |
2.熱交換器の穴を塞いでガスを入れる
穴が開いている箇所がわかったので、やすりで軽く表面を削ってハンダを盛ってみた。薄い銅管なので素直にハンダが乗ってくれたが、ガスが「シーっ」と抜けている状態だとハンダが泡立って穴を塞ぐことができなかった。
ポンプダウンすればすぐにガスは回収できるが、穴から空気が入ってしまうのでできない。夜まで待ったが様子が変わらず、仕方ないので室外機の両バルブを閉めて、サービスポートからガスを少し抜いて圧を下げるとハンダを盛ることができた。
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少し漏れていたが塞がった |
少しガスを足して確認したところ、「シーっ」という音は出なくなったので、元通りに組み立てる。
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室内機の組み立ても慣れた |
懐中電灯で照らしながらガスチャージ。ほとんどガスは残っていないようなので、規定量の1.05kgに対し、凡そ900g補充した。
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ピンクのボンベ3度目の活躍 |
3.動作確認
ガスの入れすぎは良くないそうなので少し遠慮したつもりだが、十分冷えるようになったことが確認できた。
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吸気側の温度 |
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送風側の温度 |
強風で13.7℃温度が下がっており、十分使えるレベルになった。間もなく室温が設定温度になり、弱風になってもヒンヤリした風が部屋の隅まで届く。
折角の買い替えチャンスを逃したようで少し残念ではあるが、まだ使えるのに新しいものを買う甲斐性は無いので、もうしばらく活用する見込み。
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