W204のコマンド(オーディオ・カーナビ)本体の外し方

概要

W204(ベンツのCクラス)のオーディオ、カーナビ(コマンドシステムと呼ばれる)の本体を外すのに専用工具が必要だったので、クリーニング屋さんのハンガーで工具を作って外した。

常時電源(クルマを降りてしばらくしたらOFFになるが..)の取り出しや、オーディオ・カーナビいじり(または交換)をするときの参考情報として記載。

これが外せたら、後は簡単
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詳細

1.メーターパネル引き出し専用工具の準備

ドライブレコーダーの取付で常時電源が必要となり、コマンドシステム(オーディオ・カーナビ)本体の裏から取れるとの情報から、本体を脱着するに至った。

常時電源が無いと設定が消えて2017年の元旦になる
調べると専用の工具が必要らしく、コマンドシステム本体(正確には、エアコン吹き出し口)を外す工具を探してみたところ、すぐに見つかった。

なんだか自転車のスポークっぽい簡単な道具のように見えたので、針金で代用できないか試してみた。まずは太さ1mmの針金で試したが、全く歯が立たなかった。

1mmの針金ではすっぽ抜けて使えない
クリーニング屋さんのハンガーそのままだと太すぎて工具を入れる穴に入らないが、被膜を剥くと中の針金の太さは2mm。ちょうどよい太さだったので活用した。

被膜を剥くと2mmの針金になる
結果として、これで外せた

2.コマンドシステム(オーディオ・カーナビ)本体を外す

残念ながら欲しかった常時電源(クルマを降りてしばらくしてもOFFにならない)ではなかったので徒労に終わったが、また外す機会が来ると思うので今後のためのメモ。

試行錯誤の過程から、写真では通電したままの状態が写っているが、通常はコマンドのモニターを立てた(ONにした)後、バッテリー端子(マイナス)を外すところから始める。

通電しているので、脱着時ちょっとだけパチッと火花がとぶ
モニター下の2つのゴムのフタを外すと、工具を差し込むための横長の穴が現れる。ゴムのフタは引っ張るだけで無理なく抜ける。

意外に小さい穴である
3cmくらい工具を差し込んで90度回転させ、引っ掛かりが下に向いたら引き出せばよいそうだが、うまく工具が引っ掛からなかったり、力の加減がわからなかったりと、簡単には外せなかった。

途中、ホントにこの方法で外せるのか疑わしく感じた
ホントに外せることがわかった
一度外すと「ココに工具を引っ掛ければいいんだ」とか、「このくらいの力で引っ張らないと外れないんだ」などわかるので、次は楽に外せるようになるはず。

ここに引っ掛けて引き抜く
吹き出し口に繋がったケーブルを外し、吹き出し口を外す。本体を外すために、T20のトルクスネジを2か所外した後、ストッパーを上にずらす。

プラスドライバでは回せない
ストッパーを上にずらす
本体はレールに沿うような感じで動かせるようになっており、ストッパーを外したら手前に引いて少し持ち上げて、更に引き出す感じで動かすと外せる。

レールがあるので簡単に元に戻せる

3.常時電源を引き出す(参考)

コマンド本体裏の40ピンコネクターの15番ピンが常時電源らしい。確かにACC(アクセサリ)OFF、ドアロック後も12V出ているので常時電源のようでもあるが、しばらくするとOFFになる。無駄なバッテリー放電防止のための仕様か?

逆に、ACC電源より少しだけ長い時間12V出ていればよく、電源が断たれても設定情報が消えたりしないのであればココから取るのが安全。被膜を少し剥いて、常時電源を分けてもらう。配線コネクターがあればそれを使って分岐させる。

この赤の太い線から分けてもらう
コマンドシステム本体裏から助手席足元に線を通せる隙間が見つからなかった。(どこかに有るのかもしれないが)

仕方が無いので、コンソールから座席側に線を通せる隙間があるシフトレバー付近まで配線を迂回させた。

随分遠回りさせて結線
配線をコンソールや内張の隙間に隠し、ばらした部品を元に戻し、バッテリー端子を繋げたら完了。

ちなみに、ドライブレコーダー用のACC(アクセサリ)電源はシガーライター裏の線から取ることが多いようだが、今回はディーラー後付けETCのACC電源から分岐させた。このACC電源の出所を調べたら助手席足元のオプション端子にたどり着いた。

助手席足元の裏側のオプション端子
リード線を突っ込み、ビニールテープぐるぐる巻き
一見、雑な配線に見えたが、特に問題は出ていないのでそのままとした。

リンク)W204の整備まとめ

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